フリーターの語源、問題、そして将来

フリーターは、日本正社員正職員以外の就労雇用形態(契約社員契約職員派遣社員(登録型派遣)・アルバイトパートタイマーなどの非正規雇用)で生計を立てている人を指す言葉。学生は含まれない。中学校卒業・義務教育課程修了後の年齢15歳から34歳の若者が対象である。

和製の造語(「フリーランス・アルバイター」の略称)である。フリーアルバイターとも言われる。

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 参照

日本ではフリーターとして働いてる人は多数います。

都内でもフリーターの方が多数おり、様々な事情でフリーターをやっています。

2010年に放送された「フリーター、家を買う」では主人公の武誠治が会社に入社してわずか3ヶ月で退職し、その後フリーター生活をダラダラ続けてしまいますが、母のうつ病と苦悩を知った主人公は家族のために就職活動をしていくストーリーで、現代の社会問題であるフリーター、ニートの増加を背景にしたドラマです。

誠治は会社退職後フラフラバイトも転々としていましたが、日当10000円の土木作業員の求人に目がいき目標である100万貯めるための一歩を踏み出します。

最終的には土木作業員として働いていた会社に社員として入社を果たしますが、誠治のパターンはフリーターの中でもやりがいを見つけて社員になった流れなので、この流れというのがフリーターから社員になる上で理想なのかなと個人的に思いました。

このようにドラマで放送されるほどフリーターも社会問題の1つとして取り上げられています。

そもそもフリーターはいつから生まれた?

フリーターが出始めたのは1980年代のバブル期。

当時建造物の急速な建設や飲食業の発展により人手が不足し建設業や飲食業などが人手を補填するためにアルバイトを募集し始めます。

フリーターの語源は、

1985年(昭和60年)頃から音楽分野で散見されていた「フリーアルバイター」という言葉は、翌1986年(昭和61年)3月31日朝日新聞に「フリーアルバイター」という造語が紹介されたのを機に各新聞社が取り上げ全国的に流行語となっていく。

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 参照

というように、1986年3月31日の朝日新聞で「フリーアルバイター」という造語が紹介されたのが後にフリーターと呼ばれるきっかけとなっていきました。

当時は好景気であったためフリーターで十分に稼ぐことができ、当時の人々はフリーターに対してマイナスな印象はありませんでした。

しかし、バブル崩壊後アルバイトの賃金が大幅に下落。

今まで就職しなくてもアルバイト掛け持ちで何不自由なく暮らしてきたフリーターにとってバブル崩壊は血の気が引くような出来事でした。

一気に賃金が落ち込み、生活が苦しくなって正社員を求める若者が増加。

しかし企業もバブル崩壊の影響で不況に陥って採用人数を厳格化し、採用枠が大幅に狭くなって就職できない若者が増えていっていきました。

いままでフリーターでも十分に稼げることでフリーターになる人が多かったのが、バブル崩壊で就職ができずに逆に仕方なくフリーターになる人が増え、深刻な社会問題へと発展していきました。

あかね

フリーターで生計を立てれるってバブル期はすごい時代だね・・・

としろう

バブル期はちょうど私が20代の働き盛りの時。

私の周りの友人はフリーターで複数の会社と雇用契約を結んで働いていました。

フリーターと言っても今の時代みたいに悪いイメージはなかった。

フリーターでも十分に稼ぐことができてましたから。

あかね

ひぇー!

今の時代では考えられないね・・・

としろう

ですが、バブル崩壊した時は本当に悲惨でした・・・

元々フリーターで生活してきた人たちは生活苦に陥り、ろくに食べれない人も多かった。

かといって正社員の枠も狭くてフリーターにならざるを得ない人もたくさんいましたね。

あかね

いままでフリーターでも豊かな生活ができてたのに、急にその生活がなくなるって恐ろしすぎ・・・

フリーターの生活がキツくなって、かつ正社員にもなれない八方ふさがりな状態がバブル崩壊期のフリーターの現実でした。

その後はフリーターの印象が悪くなっていき、フリーターをプラスに捉えて採用をする会社はほとんど無くなっていきました。

フリーターは現代でも社会問題になっている

バブル崩壊後に深刻化したフリーターの賃金の大幅な減少と就職難ですが、今の時代もフリーターに関する社会問題が続いています。

例を挙げると、

  • フリーター増加に伴う結婚率低下、少子化の深刻化
  • フリーターの高齢化
  • 求人の限定化

があります。

フリーター増加に伴う少子化の深刻化

現代の社会問題である少子化。

少子化の要因の一つにバブル崩壊後の低賃金フリーターの増加が挙げられています。

バブル崩壊でフリーターの給料がガクッと減り、かつバブル崩壊に伴う就職氷河期の影響で、自分の生活で精一杯で結婚できる余裕のある人が減っていき、結果子供を作る人が減っているというのが少子化の要因の一つです。

少子化って最近深刻化してきたイメージなので、まさか現代の少子化がバブル崩壊に遡るとは思いませんでした。

あかね

バブル期のフリーターがバブル崩壊後に急激に給料が減って生活が苦しくなったのも少子化に繋がってるんだ。

 としろう

そうですね。

バブル崩壊後は自分の生活で精一杯の若者が多くなって、結婚する余裕が無くなっていきました。

そして子供を養う余裕もないから子供を作る家庭も減りそれが現代の少子化へと繋がっていったのです。

あかね

やっぱり少子化の大きな要因は経済的負担なんだね。

 としろう

今の時代フリーターで子供を養うのはかなりハードですからね・・・

少子化ってバブル崩壊が大きく関わっているのがわかってきましたが、今後もフリーターの問題、少子化の問題の議論が続いていきそうですね。

フリーターの高齢化

フリーターの増加はバブル期に顕著となりますが、そのころからフリーターで生きてきた人がバブル崩壊で一気に収入が減り、就職氷河期とも重なってずっとフリーターで生きている中年層も増加。

自分自身もフリーターを経験してきて、1年間建設系の派遣をやってきましたが中年層のフリーターの方が多く、大体30代半ばから60代の方が多い印象でした。

恐らく統計よりも年長フリーターの割合は高いです。

その日暮らしを強いられている高齢の方も増えてきており、その要因として就職氷河期に就活が重なってどこの職にも就けず、気が付いたらずっとフリーターをしてしまっていたというのが、その日暮らしをしている高齢者が多い要因です。

あかね

バブル崩壊がここまで影響するなんて思わなかった・・・

 としろう

バブル崩壊してから20年以上経ちますが、未だに引きずってますね。

就職氷河期に就活が重なってしまった当時の学生の方は相当苦労されたかと思います。

あかね

現代は就職内定率は上がってきたけど、まだまだバブル崩壊の影響は続きそうだね。

フリーターは非正規雇用なので、少ない給料の中から国民健康保険、国民年金などを支払わなければならず、高齢のフリーターの方で年金を払ってなかった人は生活が一段と苦しくなります。

あかね

ホームレスの増加も就職氷河期と大きく関係ありそうだよね。

としろう

そうですね。

バブル崩壊を気に家賃を払える余裕がなくなった労働者が家を追い出され、ホームレスになる人が増加しました。

今でも東京や大阪などの都会の駅や公園、河川敷などに多くのホームレスの方が生活をされています。

あかね

やっぱりかー。

今またバブル崩壊みたいなことが起きたらさらに大変なことになりそうだね…

としろう

大変です。

消費税増税に伴う消費者の負担は増しただけではなく、高齢者増加に伴って年金対象者が増え、国も年金の支払いでアップアップしているところにさらに年金の対象者が増えると、財政が圧迫して年金の支払いがストップしてしまう恐れもあります。

あかね

それはやばい…

今まで頑張って払ってきた年金がもらえなくなるのは嫌だよ〜。

今すぐに財政が大幅に悪化することはないと思いますが、これから徐々に経済が衰退していくことを想定しておいた方がいいですね。

求人の限定化

バブル最盛期はフリーターでも十分に豊かな生活を送れましたが、バブル崩壊を期にリーマンショックが起こり、多くの会社員がリストラに遭います。

さらに、フリーターの賃金が低下し、生活苦を強いられる人の増加。

新規採用も限定されて職につける若者は限られていきました。

それと同時に、採用を厳しく審査していくスタイルの企業が増えて、大幅に大企業に就職できる若者が減っていきました。

そして就職氷河期に入り、出される求人も限定されていきます。

当時のフリーターのつける職種は人手不足の企業に限定され、主に鳶職や土木などの建設業、営業、下請けのITエンジニア、パチンコ店、飲食店、運送業、警備業などに限られていきました。

しかもどの職業も不景気からブラック化していく企業が多く、離職率や失業率も高くなっていきます。

あかね

たしかに今の仕事求人を見ても派遣の仕事や飲食店の店員、コンビニの店員のような求人票が多いね。

 としろう

元々正社員の人がリーマンショックで職を失い、仕方なくフリーターにならざるを得ない人が増加し、しかも再就職できる人はかなり少ない状況でしたので、学歴や職歴を問わない建設業や飲食店などの求人が増えていきました。

あかね

いつも人手不足でとにかく人が欲しい企業が数多く求人を出すことによって求人が限定されていったんだね。

 としろう

その通り。

給料が少なくてかつキツく人気のない仕事が求人票に多く残ってますよね。

なのでフリーターの就職・再就職先はかなり限定されていきます。

けどこれらのような会社は当時は低賃金で、しかも人手不足なものでかなり過酷だった。

今でも飲食店や建設業を中心に人手不足だと悲鳴をあげていますが。

あかね

なるほどね〜。

私の友達もチェーンの飲食店で働いてるけど、給料少なくて長労働。しかも休みが少なくて連勤が続くこともあって、辞めたいって言ってる。

 としろう

飲食店は社員よりも比較的自由に出勤日を決めれるアルバイト採用の方が多いですからね。

どうしてもその日人足りなくて、本当は休みだけど出勤させられる社員もかなりいますね。

これも飲食業が不人気の要因の1つです。

あかね

なるほど。

飲食店はアルバイトで成り立ってると言ってもおかしくないね。

人手不足な企業は常に人の入れ替わりがある状況ですので、常に求人を出しておかないと人手がさらに不足してしまいかねません。

結果良く出る求人に応募せざるを得なくなり、キツくて辞めていくという負のスパイラルに陥ってしまうのです。

今では学歴やスキルがないと中々大手企業に就職することは難しいですので、学生のうちから何か武器になるようなスキルを身に付けておきたいところです。

フリーターの今後

今の時代は年齢、目的によってフリーターの働き先が違う

今日の日本でもフリーターの方が多くいますが、今の時代はフリーターと言ってもいくつかのジャンルに分けられます。

  • ミュージシャンや俳優志望の夢追いフリーター
  • 卒業後も第一志望の就職を希望する就職浪人フリーター
  • やりたいことがなく、やりたいことが見つかるまでのフリーター
  • 正社員になりたくないフリーター

かつて自分も都内の飲食店社員として働いていたことがありますが、飲食店には様々なフリーターの方が働いていました。

自分が働いていた飲食店にはどのようなフリーターの方がいたかと言うと、

  • パンク系のバンドをやっているフリーター
  • とりあえずできるだけ自分の時間が欲しい大卒フリーター
  • 出稼ぎの外国人

と、比較的若い人が多く、出稼ぎで働いていた東南アジア系の外国人も多い印象でした。

あと、実際に自分も建設派遣会社で1年間フリーターとして働いていた頃、多くのフリーターの方が建設派遣で働いていましたが、飲食店と比べると年齢層や目的が大分違っていました。

先ほども述べましたが、建設派遣でのフリーターの方の傾向として、

  • 30歳半ばから60歳前後と幅広い年齢層
  • 不景気などにより会社をリストラや早期退職され、生活するための労働者が多数
  • 定年退職し、暇つぶしに派遣登録

など、飲食店のフリーターと比べて年齢層が高く、様々な事情で会社員を辞めてなる人や中には定年退職して暇な時間を潰したくて派遣登録する人までいました。

あかね

飲食店は特に都内だと歌手や俳優、モデルを目指して働く若い夢追いフリーターが多いよね。

としろう

そうですね。

夢追いフリーターの若者はなるべく夢に時間を多く割きたいので時間の融通の利く飲食店が多いですが、30代40代で会社をリストラされたり、早期退職してその後の生活を維持するために、できるだけ給料の高いバイトをするべく派遣登録をするフリーターが多いです。

フリーターをするにも働く職種、目的で傾向が変わってきますね。

あかね

職種が違うだけでこんなにも傾向が変わるんだね!

私も飲食店でバイトしていて、バイト先で歌手志望の友達ができたんだけど、その子もオーディションやレコーディングがあるときはバイト休んだり、できるだけ希望の時間で働いていたから夢がある人は飲食店が一番手っ取り早いかもね!

賄いも食べれるし。(笑)

 としろう

賄いはありがたいですよね。

夢追いフリーターの若い人は夢にできるだけ時間を割かないといけないですし、労働時間も短くなる傾向にありますので給料は少なくなります。

そこで、無料又は激安の値段で賄いを食べさせてくれる飲食店は食費を浮かせられるので大きいかと。

食費も生活費の中で多くかかってしまう部類ですし。

あかね

そうだよね~。

若者の夢追いフリーターにとったら食費が浮くだけで浮いた分のお金を夢のために使えるし。

夢追うにもお金がかかるからね。

このように飲食店と派遣を比べると、傾向がガラッと変わるのが分かります。

<飲食店>
夢を追っている若者フリーターが多い。
時間の融通が利きやすく、賄いが出る
給料は少なめなので、賄いで生活費削減

<派遣>
元々正社員の人がリストラや早期退職で生活を
繋げるために働く30代から60代が多い。
朝から晩まで働ける人で、一人で暮らす分のお金は何とか入る。

今の時代は昔と比べて夢を追う若者が増えて、渋谷とかに行くと夢を追う若者がたくさんいます。

今後のフリーターの展開

今後のフリーターの展開として

  • Youtubeの発達によって、Youtubeで発信している歌手志望、役者志望の若者が今後も増えていく
  • SNSを大きく活用するかしないかでフリーターに差が出てくる
  • 正社員になる方向より、ネットで稼げる方法を模索していくフリーターが増える

僕の友達がイベント事業を展開する会社の社長をしており、若者が集うパーティや歌手の卵が集うミニライブに誘われて度々足を運びますが歌手志望のほとんどの方がYoutubeやTwitter、Instagramなどの媒体をやっています。

今後フリータが夢を掴んでいくにはSNSをフルに活用して、人が惹かれるようなものをたくさん発信できた人が成功していく流れになるかと思っています。

正社員だからと言って将来安泰とは限らない世の中ですが、不安を抱えながら毎日フリーター生活をするなら正社員として夢を追いかけるのもありですよ。

正社員でもやろうと思えば夢にも時間を避けます。

夢の方が軌道に乗ってきたら会社を退職すればいいのですから、それまでは安定して給料が入る社員として下積みを行い、軌道に乗ったら退職です。

SNSの活用も年齢は関係ありませんので、どなたでも平等にチャンスは転がっています。

どう活用するかは自分次第なので、活用方法を研究し発信できる体勢を整えられたらあとは発信するのみ。

これはフリーターに限った話ではないですが、もしやりたいことがなくフリーターをやっている方、正社員になりたくないからフリーターをやっている方はSNSやネットで稼ぐ勉強を始めてみてもいいかもしれませんね!

今後のフリーターは様々なコンテンツを使いこなせる人が強くなっていく時代になると思います!

もちろん、成功する保証はありませんが。

昔と違ってネットが急速に発達してきてますので、今後もさらに急速に進化していくことでしょう。

今後生き抜く方法としてどんな人でもネットを攻めたほうがいいですね。

今後も時代の変化に注視していきましょう!